【はじめに】
あなたは「洗心」という言葉を知っていますか。心を洗う……なんてすがすがしい表現でしょう。
実は、洗心とは、頭を切り換えること。「自然のままに生きるという考えを、いかに心の健康にあてはめるか」　ということです。
なぜ自分の頭を自然無為の考え方にしなければならないのでしょうか。それは、自然に逆らわない生き方をしていれば心の悩みも起きないからです。
人間は、自然に反した生き方や生活をしていると、かならず悩みが出てきます。「眠れない」「人とうまく話ができない」「気が弱い」「いつもイライラする」「将来が不安になる」「自分がよくわからない」など、ストレスや不安に代表される心の悩みです。
また、ちょっとしたコミュニケーションがうまくいかず、楽しくない日々を過ごしている方も多いでしょう。
「身も心も」という表現がありますが、心があるからからだが働き、また、からだが働くから心があります。これはけっして言葉の魔術ではありません。
たとえば不眠症の人は、「あれを失敗したらどうしよう」とか「あんなことを言わなければよかった」など、昨日のことや明日のことをくよくよと考えて、不安になるでしょう。そのために、からだまで不調になってしまうことがあります。
しかし、不眠の材料を洗心で解消すれば、心もからだも安らかになれるのです。
人生が楽しいか、楽しくないか、その分かれ目は、ただ、あなたの頭の切り換えができるかどうかにかかっているのではないでしょうか。
つらい日々だと思ったり、また、毎日が苦しかったりしたら、心を洗ってみてはどうでしょう。
明るく生きましょう。たった一度の人生の主人公はあなた自身。心を洗えば、明日からのあなたの人生は変わるでしょう。

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